相続登記を受任した場合、まず行うのが相続調査です。被相続人の出生から死亡までの戸籍をを間断無く取得します。
私は歴史好きなので、単純に作業として戸籍を繋げていくだけでなく、ついついその内容まで気になって、熟読してしまいます。特に目を引くのが、亡くなった場合の死亡場所やその日付です。
明治・大正・昭和にかけては、歴史の授業で学習した内容(歴史上の様々なイベント)を、戸籍上からも読み取ることができます。
今まで見た中で一番衝撃的だったのが、「昭和20年4月7日鹿児島県坊岬沖で死亡」とういう記載です。そうです、この日は、太平洋戦争末期の坊ノ岬沖海戦で、戦艦大和が沈没した、まさにその日です。この日の空襲で、戦艦大和、軽巡矢矧、駆逐艦磯風・浜風などが沈没しています。どの艦に乗船していたか分かりませんが、目頭が熱くなりました。