不動産を共有で相続した場合のデメリットは、共有者が単独でできることが少ない点です。
相続した不動産を活用するような行為は、ほぼできません。
行為 | 概要 | 具体例 | 共有者の同意 |
保存行為 | 現状の維持・管理 | 管理、不法占拠者への妨害排除や明渡し請求 | 単独で可能 |
管理行為 | 利用・改良 | 賃貸借契約の締結や解除 | 過半数の同意 |
変更行為 | 形状・性質の変更や処分 | 売却、贈与、増改築、担保権設定 | 全員の同意 |
売却や立て替えは、全員が合意して進めなければななず、意見が合わなければ、話が前に進みません。
なおかつ、共有者の一部が死亡すれば、その相続人が当事者となるため、共有者の人数は、年を経るにつれ多くなります。